PART1 自分らしく

動物たちからコツを学ぼう!「自分らしく生きる」とはどういうことか

30代女性
らしさ初級

「自分らしく」って人間特有のものなの?
動物ってどうしているんだろう?

ラシク
らしさ中級

「自分らしく」を「自然に」「あるがままに」ととらえるなら、動物ほどお手本になる存在はないんだ。

「自分らしさ」がよくわからない、もっと身近に参考になる存在はいないの?と感じている方もいるのでは、、、。と思い、今回は

動物たちから「自分らしく生きるコツ」を学ぶ

を考えてみました。

「自分らしく」生きたいけれどどんな風に生きればいいのかわからない、と悩んでいる方に読んでいただきたいレシピです。

動物はみな、生きるために「自分らしく」を上手に利用していますね。

猫から学ぶ「自分らしさ」

人間にとって身近な生き物として「猫」がいます。

見ているとわかりますが、彼らは驚くほど「自分本位」です。

面白いのが、どうも猫に対して人間は、万国共通で特別な憧れというか特別な思いを抱いているような気がします。

いわゆる「ペット・家畜」といわれる他の身近な動物(例えば犬や馬など)には、何かしら人間にとって役立つ業務を与えられているのに対し、猫は何もしないことが認められています。

きっと人間は過去に何度も、猫に仕事を与えようと試みてきたはずです。せっかく近くにいるし、自分になついてくるし、何かに利用できそうだと。

でもその試みも、猫の自分本位な生き方の前ではどうしようもなく、利用するつもりがだんだん利用される感じになり、むしろそれを喜ぶようになり、いつしかあるがままの状態が認められたのかもしれません。

人間に対して他の動物が主従関係の従なのに対し、猫はともすると主なのではないか?と思われるくらい、多くの人間は猫がやりたいままに従っている感じすらします。

そして猫の、人間に対する役割は「自分らしくあれ」と見せつけることなのではないか?と思うくらい、世に出ている本にも「猫=らしさ礼賛」であふれています。

本人達はそのまま、ありのままでいるだけなのに、それだけで喜ばれ、憧れられ、認められる存在になれるなんて。

アドラーの「自己受容」に際して、まず参考にするべき動物といえます。

アドラー流「自分らしく」、の記事

心理学で解説|アドラーから学ぶ「自分らしく」いるための7つの特徴今回は「アドラー心理学から学ぶ自分らしくいるための7つの特徴」をまとめてみました。「自分らしく」生きたいけれど、心理学など権威あるところからのはっきりした説明が知りたいと感じている方に読んでいただきたいレシピです。...

オススメ!
長年アニマルセラピーを取材してきた著者が、原発事故後のシェルターで、老人ホームで、病院で、猫の持つ癒やしの力の謎に迫ります。


オススメ!
猫から教わる人生のコツを、
猫の特徴をよくとらえた
ユニークかつかわいいイラストでつづっていく、
イギリス発のイラストエッセイ。

ラシク
らしさ中級

鳥もうさぎも仕事は与えられていないけれど、籠にも入れられず、自由に外出できるペットは猫くらいなんじゃないかな。

犬から学ぶ「自分らしさ」

「猫」と同じくらい人間にとって身近な生き物として「犬」があげられます。

猫とは違い、犬は昔から「番犬」「羊追い犬」「介護犬」「山岳救助犬」など様々な業務をまかされてきました。

それでも他の家畜とは一線を画して人間の身内にいる存在となりえています。家の中、あるいは布団の中にまで入ることが許されている動物はそう多くはないのではないでしょうか。

なぜ犬がこれほどまで人間に認められているのか。

決して「自分らしく」ないからではありません。むしろ「自分らしさ」全開で真剣に業務をこなす姿勢、さらには人から命令されたその業務をむしろ喜んでやっているように見えるから、人は犬を信頼し、認める存在になったのだと思います。

猫のような「憧れ」の対象ではなく、犬は「良き相棒」「信頼できるパートナー」のような存在なのです。

進化の過程でなぜ今のような関係になったのかは不明ですが、本来だったら即座に撃ち殺されても食べられてもおかしくなかった動物が、ここまで打ち解けられ、仲間として認められるのは不思議なものです。

結果的に野生の動物達よりも安全な道を選べた彼らを見ていると、相手を信頼し心から喜んで真剣に業務にあたることで、相手に信頼を与える存在になれるのだと学ばせてもらっている気がします。

アドラーの「他者信頼」に際して、まず参考にするべき動物といえます。

アドラー流「自分らしく」、の記事

心理学で解説|アドラーから学ぶ「自分らしく」いるための7つの特徴今回は「アドラー心理学から学ぶ自分らしくいるための7つの特徴」をまとめてみました。「自分らしく」生きたいけれど、心理学など権威あるところからのはっきりした説明が知りたいと感じている方に読んでいただきたいレシピです。...

オススメ!
ベイリーは大好きなイーサンに会いたくて、その犬生を終えた後も3回生まれ変わり、ようやくイーサンの元へ。
忠犬ハチ公の例もあるように、犬がいかに忠実であるかというのは万国共通の認識なんですね。


オススメ!
ドキュメンタリー。聴力は人間の4倍、嗅覚は60倍あると言われ、介助犬や牧羊犬として人間社会でも様々な役割を担ってきたイヌ。最近の研究では、人を癒す力もあると科学的に証明されつつある。

ラシク
らしさ中級

犬の癒しの力を科学的に証明しようと考えること自体、もう人間は犬に特別な魅力を感じていると証明したようなものですね。犬好きなら上の写真を見ただけでしっぽを振って喜んでいる様子が感じとれますよね。

野生動物から学ぶ「自分らしさ」

猫や犬に比べて身近ではない野生動物。

彼らにも「自分らしさ」を感じることはできるのでしょうか。

例えばケープペンギン。彼らは法律があるわけではないのですが、日本人と同じく「一夫一婦制」です。誰から頼まれるわけでもなく、一度添い遂げると決めたら基本ずっと同じペンギンと添い遂げます。しかしそれまでは自由恋愛。

自分で決めて自分で生きる様子はまさに「自分らしく」生きているといえます。

中にはどうしても1メスに決められず、不貞を繰り返し袋叩きにあうオスもいるそうで、そんな人生(ペンギン生?)を選ぶペンギンもまた「自分らしい」のかもしれません。

ちなみにオスとメスが協力して子育てを行うケープペンギンは、メスが卵を産んだあとは交代で卵を温めどちらか一方が餌を取りに行き、産まれた後もどちらかが必ず赤ちゃんに寄り添い、例えばメスが魚を捕りに行っている時はオスが子守りをするそうです。

ただ、他の野生動物もいろいろ調べて感じたのは、あまりユニークなことをしているとすぐ殺されてしまうという現実。人間界に生きる猫や犬にはめったにない野生界の現実です。

浮気性なケープペンギンも、あまり「自分らしく」を貫いていると輪に入れなくなり、結果長生きできないそうです。

一見優雅なオスライオンや女王バチも、子作り以外何にもさせてもらえないオスミツバチも、一歩「そんなのやだ!」と自分らしさを出してしまうとあっという間に自然界から淘汰されてしまいます。

そういう意味では「他とは違う自分だけの生き方」といった願望が抱けるのはある意味しあわせで特別なことなのかもしれません。

かといって野生動物は「自分らしく」生きていないのか?というとそんなことはなく、全く真剣にあるがままに各々が自分の生を生きていると言えます。

野生動物から学べる「自分らしく」は、共生です。そうしなければ死んでしまう、殺されてしまうという現実と隣り合わせではありますが、自分に与えられた役割を精一杯おこない、他者の役に立ち続けることで生きるすべを得ているのです。

お互いがお互いを信頼し貢献することで生きる様子は、アドラーの「他者貢献」に際して、まず参考にするべきといえます。

アドラー流「自分らしく」、の記事

心理学で解説|アドラーから学ぶ「自分らしく」いるための7つの特徴今回は「アドラー心理学から学ぶ自分らしくいるための7つの特徴」をまとめてみました。「自分らしく」生きたいけれど、心理学など権威あるところからのはっきりした説明が知りたいと感じている方に読んでいただきたいレシピです。...

オススメ!
ワイルドライフ写真家として高く世界で評価されペンギンを長く撮影している水口博也と、精力的に撮影活動をつづける気鋭の写真家、長野敦の写真を中心に、
世界中のペンギン類のすぐれた生態写真200点以上を一堂に集めた、見るごたえある1冊。


オススメ!
シートンは動物学へ多くの影響を与え、環境教育の先駆者でもあります。シートンをきちんととらえて訳されたこの物語は、人間と自然とがどう共存していくのかという視点で描かれており、現代に通じる思想がたくさんちりばめられています。

ラシク
らしさ中級

そう考えると、犬も生き残るために自分に与えられた役割を精一杯おこない、他者の役に立ち続けることで生きるすべを得ているんだね。ちょっと無防備すぎるけれどね。

Amazonプライム・ビデオ」では、様々なドキュメンタリーを観ることができるので自分らしさ磨きにオススメです。

まとめ

いかがでしたか?今回は、

動物たちから「自分らしく生きるコツ」を学ぶ

についてまとめました。

動物はみな、あるがままという意味での「自分らしさ」は持ちつつも、他者とは違うという意味のオリジナルな「自分らしさ」を願うのは人間特有の願望なのかもしれないと気づかされました。

この記事があなたの「自分らしさ」をつらぬくためのお役に立てたら嬉しいです。

あなたの「自分らしさ」募集!

興味を持ってサイトに訪れてくださったあなただけが持っている「自分らしさ」について、神社の絵馬のように、想いを「奉納」してください!

投稿ページ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。